「いい税理士」の事務所経営に欠かせない経営理念とは

ミッションとビジョン

企業経営において欠かせない経営理念、つまりミッションとビジョン。
会社が目指しているものを言葉として明文化させておくことは、顧客や取引先などへの対外的なメッセージとなるだけでなく、社員が働く上でのモチベーションにもなります。

「いい税理士」にも、企業の経営者と同様に、事務所のミッション・ビジョンを掲げることが必要です。なぜなら、「いい税理士」は、一人の税理士という「プレイヤー」であると同時に、事務所の「経営者」でもあるからです。経営者として、事務所全体で中小企業の業績アップに貢献する組織を作るために、ミッションとビジョンは欠かせません。

しかし、改めてミッションやビジョンが大事と言われても、現状は何もなかったり、掲げていてもお飾りとして形骸化してしまっているケースも多いのではないでしょうか。金銭的な豊かさを求めて独立したり、先代から事務所を引き継いだという場合には、ミッション・ビジョンについて真剣に考えたことがないという税理士の方も多いようです。

そこで今回は、「いい税理士」がなぜ事務所のミッション・ビジョンを明確にすべきなのか、またミッション・ビジョンとはどういったものなのかをご紹介していきます。

なぜ会計事務所にミッション・ビジョンが必要なのか?

そもそもなぜ、「いい税理士」はミッション・ビジョンを掲げる必要があるのでしょうか。

それは、社員を雇用して会社を運営する企業経営者と同様に、スタッフを採用して事務所運営をする代表税理士も「経営者」であるからです。

「経営」とは、遠くのゴールに旗を立て、その旗に向かってスタッフみんなを向かわせることです。遠い道のりの過程には、大きな困難も待ち構えています。スタッフみんなが力を合わせなければ乗り越えられないような障壁もあります。

事務所全体でその旗のもとに到達するために、ありとあらゆる努力をすることが経営者の役目です。

いかにして、スタッフに同じ旗に向かって走ってもらうか、困難が訪れたときにみんなで力を合わせてを乗り越えていくことができるか、心が折れそうなスタッフがいたときに、何と言って励まし、どのように手を差し伸べるのか。経営者には、人を動かすために考えなければならないこと、やらなければならないことが山のようにあります。なぜなら、経営者が一人でできることなど限られているからです。

遠くの旗を立てる

そんな「経営者」に求められる一番最初の仕事は、「事務所として何を成し遂げたいのか?」を明確にすることです。つまり、自分や一緒に働いてくれるスタッフが目指すべきゴールを明確にすること、みんなが目指すべき「遠くの旗」を立てることです。

ミッションやビジョンを掲げることは、この「遠くの旗」を立てることを意味するのです。

ミッションとは内側から溢れてくる使命感

ではミッション・ビジョンは、どういったものを指すのでしょうか。まずは事務所の志ともいえる「ミッション」からご説明していきます。

ミッションを一言で表すならば「社会にどのような影響を与えたいのか、事務所が果たすべき役割はなにか?」に対する答えです。このミッションは様々な言葉で表現されることがあります。

  • 経営理念
  • 使命
  • 宣誓文

いずれも基本的には同じ意味で、一度これだと決めたら、時代が変化しても大きく変わることのない、事務所としての「使命」のようなものです。

「いい税理士」のミッション

顧問先の経営者から感謝されたり、時に叱責されるような経験を積み重ねる中で、「事務所が目指すべきものはこれだ!」という気づきが得られたりすることもあります。

>>顧問先の言葉をきっかけに「いい税理士」を志したエピソード記事はこちら

ミッションは短い時間でパッと思いつくようなものでありません。「いい税理士」を目指すならば、どのような価値を世の中や顧客に提供したいのか、継続的に自分に問いかけ続けることが必要です。

ビジョンとはミッション達成の先に実現される世界観

ビジョンとは、「ミッションをベースとした実現させたい世界観」です。ミッションが使命という内なる感情に根ざしたものであるのに対し、ビジョンは、ミッションを果たす過程や果たした結果において、実現したい「あるべき姿」を指します。

「いい税理士」のビジョン

ビジョンを理解する際、「目標」との違いがわからないと感じる方が多いようですが、ビジョンは具体的な目標や手段ではありません。

たとえば、「顧客を20社増やす」とか「売上高を毎年30%アップさせる」といった目標を立てることがあると思いますが、これはビジョンではありません。こういった数値目標は、ミッション・ビジョンを達成するための手段であり、これが最終的なゴールになってはいけません。

ビジョンは数値にはできなくても、イメージとして情景を想像できるもの(世界観)になります。ミッションを達成する過程で、どのような世界を実現することができるのか。明確なビジョンをしっかり打ち立てることで、事務所として目指すべき方向性が見えてきますし、スタッフにもそれを伝えやすくなります。

Lanchor(ランカー)運営会社の「ミッション・ビジョン」

まだミッションやビジョンが具体的にイメージできないという方のために、今回はLanchor(ランカー)の運営会社である「株式会社Mikatus(ミカタス、以下Mikatus)」のミッションとビジョンを例にして、説明していきます。

Mikatusのミッションはこちらです。

Mikatusのミッションは「税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として」です。

税理士や会計事務所のビジネスインフラを支えることを通じて、中小企業の成長と発展、そして日本社会に貢献していくという「使命感」を言葉にして表現しています。

 

続いて、Mikatusのビジョンをご紹介します。

Mikatusのサービスを活用する税理士や会計事務所が、全国の中小企業の経営を支援し、中小企業がどんどん元気になっていくという「世界観」を「『いい税理士』をあたりまえに」という言葉で表現しています。

日本全国の税理士が、あたりまえのように中小企業の経営を支援し、経営者も税理士を頼れるパートナーとして経営や事業に取り組む。そんな光景を想い描いています。

さらに、「支える」「広げる」「中小企業につなぐ」という、Mikatusの役割も明文化することによって、具体的な姿をイメージしやすいようにしています。

ミッションとビジョンは経営者自身の中にしか存在しない

事務所として中小企業の業績アップに貢献する「いい税理士」を目指すのであれば、「経営者」としての心構えや振る舞いが必要になります。

そして、事務所経営者の最初の仕事は、「遠くの旗」となるミッションとビジョンを掲げることです。

ミッションとビジョンはいい税理士の内なる想い

ミッションやビジョンは一朝一夕で決まるものではありません。そしてそれは、経営者自身の中にしか存在しません。自分の内なる想いを自分の言葉で表現することが必要です。

自分自身が何を成し遂げたいのか、スタッフと共に事務所として何を成し遂げたいのか、顧客や社会に対してどのような価値を提供したいのか。時間をかけて深く内省することで見つけ出していくことが求められます。




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